今までの川平法を使って来ての感想です。
促通反復療法『川平法』とは2005年に鹿児島大学名誉教授の川平和美先生が開発した治療法で、
おもに脳卒中の運動麻痺に対する治療です。
発症から6か月以降の脳卒中による運動麻痺は機能回復が困難と言われてきました。
しかし脳科学の進歩により、脳の一部が損傷しても損傷を免れた部位が、
損傷した部位の役割を代行する能力、可塑性があることが明らかとなりました。
その可塑性に着目し、麻痺した手足を施術者が促通操作して、
利用者に意図した運動を実現・反復してもらい、その反復で脳から脊髄までの神経回路の再建・強化を行います。
川平 和美
鹿児島大学名誉教授
鹿児島大学大学院医歯学 総合研究科 客員研究員
脳卒中や脊髄損傷による麻痺は大脳皮質から脊髄前角細胞までの神経路の損傷が原因ですから、
麻痺を改善するには、この神経路の再建と強化が必要です。
神経路の形成と強化には、強化したい神経路に興奮を繰り返し伝えることが必要です。
興奮を神経細胞から神経細胞に伝えるシナプスは、興奮を繰り返し伝わると強い結合になります。
これが神経路の強化です。
麻痺を効果的に(改善度/治療時間)改善するためには、
強化したい神経路(目標の神経路)へ繰り返し興奮を伝える工夫が必要です。
まず、損傷を受けた神経路のバランス(興奮水準)を
整えるウオーミングアップ(経頭蓋磁気刺激や四肢への電気刺激、振動刺激、ボツリヌス療法など)」を行い、
次に、患者が運動を始める時に目標の神経路を教える操作を行なうことが効果的です。
(1) 目標の神経路を治療者が指定
患者は麻痺した手足を動かそうと努力して生じる様々な運動の中から目標の運動を探すこと、
つまり、多くの「試行錯誤」の中で目標の神経路(運動)を探し出すことが求められます。
しかし、治療者が患者の運動開始時に目標の神経路を教える操作を行なえば、この「試行錯誤」を減らせます。
(a) 促通反復療法(Repetitive Facilitative Exercise):
治療者が「人差し指を伸ばして」など運動を指示すると同時に、
促通操作を行って、患者が目標の運動を容易に実現し、
それを100回づつ反復して、麻痺の改善を促進します。
「いやしの指 みつ」では川平法を用いての訪問リハリビマッサージを行っております。
※脳梗塞などによる後遺症の片麻痺患者さまの機能回復に力を入れております。
当院のYouTubeチャンネルでは、いま現在も訪問にてマッサージとリハビリを受けて
回復されている方々の動画もUPしております。
チャンネル登録をよろしくお願いいたします。
川平法施術歴
10年
このHPを通して一人でも多くの悩める人のヒントに
なればと心から願っております。